トゥルシーの木(聖なるバジル、トゥルシーのお茶を愛する TulsiTulsiの店長日記)

トゥルシーさんと皆様をつなぐ、東京・参宮橋のトゥルシー専門店トゥルシトゥルシ のブログです。

トゥルシーの香りについて

トゥルシーは、ラベンダーやバジルと同じくシソ科の植物です。

トゥルシーをお茶として利用するときは主に葉の部分を集めて乾燥させます。

葉の部分にはミントに似ていますが、辛み成分が多く含まれていて、生で噛んだときは(毛が生えて堅いので)ミントよりもやや苦いかんじです。

トップに付く花や種の部分は、もっとも揮発性の香りが高い部分。種に含まれる油は割合として多くはないですが、様々に利用価値が高いとされています。この、トゥルシーの花や種の部分にある香りこそ、トゥルシーを特別なものにしている気がします。ヒノキのような清浄さとクローブのような甘さとスパイシーさが入り交じった、それでいてラベンダーのような優しさもある、一度嗅いだら忘れられないような印象の香りがあります。これがハーブの女王という呼び名を興したのでしょうか。

トゥルシーには大きく分けて、クリシュナトゥルシー、ラマトゥルシー、バナトゥルシーがあります。まぁ、赤シソ、青シソのような違いだと思って頂ければ。色かたちや用途の違いなどがありますよ、という感じです。
産地や、乾燥のプロセスによって香りにかなりの差は出るものの、一般にはラマトゥルシーが最も花の大きさがあって香りが高く、日本人に好まれるようです。いろんな人のいろんな条件での生育のお話をトータルすると、ラマトゥルシーが比較的日本の気候で耐えられる種類のようです。逆に最も生育が難しいのはクリシュナトゥルシーです。インドでは、クリシュナトゥルシーが最も薬効が高いとされていて「トゥルシー」だ、という話も聞いたのですが、実際にインドを訪れてみると地域によって認識もまちまちだというのがほんとうのようです。

話を香りに戻しまして、インドの人をうならせたトゥルシーの香りたっぷりの、商品がありました。それは、今となっては幻の商品、3年前に当店がつくったトゥルシーのペットボトルであります。
ナマステインディアでインドの人(ネパールかもしれないけど)に飲んで頂いたら「美味しい!もうお一本くれ」と言われました。そりゃーおいしいですよ、日本の名水百選にもなった天然水を使用して、半年以上かけてトゥルシーの配合にもこだわりぬいたんですから。

今のあと10倍くらい、トゥルシーが日本でも普及したらば、再販できるのかなぁ。

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